SNSや写真投稿サイトなどでは、上手な写真が溢れています。しかし、その中で作者の個性が光って、思いが伝わる「面白い写真」はどれだけあるでしょうか。写真家の野寺治孝さんは、著書「PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)」の中で、撮影者の感性を活かした「面白い写真」の撮り方をわかりやすく、レシピ風に解説しています。
本記事では、道で出会った素敵なお婆ちゃんにお声がけした例をご紹介します。
フォトジェニックな被写体は堂々と正面から素直に撮ることがベスト。
【タイトル】
笑うお婆ちゃん
【難易度】
★★★
【データ・機材・条件】
◯撮影場所:千葉県・浦安市
◯使用レンズ/撮影データ:80mm F2.8 1/60秒 F5.6 マニュアル ISO100
◯使用機材/準備するもの:フィルム6×6cm 判一眼レフカメラ
◯光の状態:雨上がりの明るい曇天
◯構図/アングル:2人を画面中央に入れる
【撮り方】
◯被写体の発見:雨上がりの川べりで素敵な2人と出会った。「撮りたい!」と素直に思った。
◯撮影方法:フォトジェニックな2人なのでできるだけ素直に撮る。「おきれいですね」と声をかけていい笑顔を引き出す。
◯注意点:手ブレに注意する。
◯レタッチ方法:赤をやや上げる。コントラストをやや強く。
【ポイント】
雨上がりのしっとりした風景の中で、この2人にはこれ以上何がいるだろうか。できることはただ1つ、堂々と正面から素直に撮ること。写真の基本中の基本だ。料理に例えるならば最高の素材には手を加えないことが最良の方法ということだ。
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