ビデオグラファーズファイル
第25回

「自分なりの映像表現を突き詰めていきたい」Videographer’s File:高澤けーすけ

ビデオSALON.web」からの転載記事です。

高澤けーすけ
1992年、和歌山県生まれ。上智大学理工学部卒業後、Yahoo! JAPANでデジタルマーケティングの仕事に従事。会社勤務の傍ら2015年に始めたレビューやライフスタイルをブログ「webledge」が月間20万PVを集める人気に。2018年に独立し、その年の12月にYouTubeを開始。現在はそこを主戦場にレビューや旅などのVlogを中心に活動する。

文●松岡佳枝/メイキング写真提供●高澤けーすけ

高澤けーすけさんの手がけた作品

【実際使った正直な感想】Insta360 ONE Rの良いところイマイチなところ。

ブログでレビュー記事を書いていた延長でカメラや周辺機器、ガジェット等のレビュー動画を作ることも多い。レビューに説得力をもたせるため、動画スキルの向上を日々心がけている。

【夫婦二人でサイパン旅行 #1】サイパン到着! カジノやらカフェやらで初日を満喫。

ご夫婦での旅の記録をVlogとして配信。サイパンでの楽しげな旅の模様を綴る。最近では映像のルックにも気を使うようになり、作品系の動画ではルックを作り込むことも。

文字だけでは伝わりにくい点を動画化することからスタート

動画を撮り始める以前はWEBマーケティングを仕事とし、カメラ・ガジェット・旅にまつわるブログを展開していた高澤けーすけさん。どういう経緯で動画を制作するようになったのかお話を伺った。

「ずっとブログをやっているのですが、動画で伝えたほうがわかりやすいかなと思う部分をブログの補足として撮り始めました。基本的に僕のブログは商品の紹介がメインなので、映画のようなかっこよさは求めていなかったのですが、妻から山下歩さんの動画を見せてもらったのをきっかけに、いつかこういうかっこいい動画も欲しいなと考えるようになりました。それが2年前くらいですね。動画も始めたてだったし作ってみようと、Vlogにも興味がわいて、スタートしてみました」

現在ではYouTube上でチャンネルを持ち、登録者数はまもなく2万人に到達する。歯切れがよく明るい語り口も人気のひとつだろう。

「僕は機材好きで、それを伝えようとコンスタントに発信を続けてきました。YouTubeを始めてからは、どこかで大きくバズったというより、本当に徐々に見てくれる方が増えていったという感覚ですね。もともと僕が見ていたYouTuberさんにお会いする機会があると、『動画見てますよ』と言っていただくことも増えましたね。ブログの延長線上で始めるつもりでしたが、蓋を開けてみると、ブログよりもYouTubeのほうが声をかけていただくことが圧倒的に多いです」

自分なりの映像表現を 突き詰めていきたい

高澤さんはコツコツと独学で動画制作を学んだそう。今後の展望についても伺った。

「YouTubeのチュートリアル動画や、ピーター・マッキノンさんやケイシー・ナイスタットさんのような海外クリエイターの動画だったり、日本だと、のりごとーさんやビートないとーさんなどの動画を見て自分の動画と比較しながら、『どこが違うんだろう?』と研究しましたね。もちろん、動画が好きというのはあるのですが、発信しているレビュワーとして、動画が少しでもかっこよくないとレビューの説得力がないなと思うんです。いまはソニーα7 IIIとZEISS BATIS 2/40がメインの機材で、40mmはVlogを撮るときにすごくいい画角なので気に入っています。僕の動画を見た企業からもお仕事のご依頼をいただく機会も増えてきましたし、今後も勉強を続けたいですね。スキルアップのための勉強はしつつ、自分なりの映像表現を突き詰めていけたらと思っています」

●最近主に使う機材リスト

●使用機材と制作風景


メインカメラはα7 III。レンズはVlogでは人物以外に回りの風景も入れ込んで撮影したいため、35~40mmの焦点距離をよく利用する。


Vlogでは機動性を活かすため、手持ちで撮影することが多い。


ドローンやジンバルも活用。自撮りショットはOsmoPocketに延長ロッドをつけて撮影することが多い。


自宅内のスタジオでの撮影の模様。

転載元:ビデオSALON.web
https://videosalon.jp/serialization/videographer_n/


ビデオSALON 2020年6月号

 

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