アニメーターズ・スケッチ 筋肉キャラクター編
第10回

アメコミ風キャラクターのポーズを描くコツ

イラストや漫画で人間のキャラクターを表現する際には、人体がどのように動くのか、動かせるのか、その構造を理解することが重要です。不自然さのない、説得力のある動きの描写を練習するにあたっては、写真や映像を見たり、ポーズ集や3Dモデルソフトを活用するなど様々な方法が模索されています。

羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ 動きのある人物スケッチ集 筋肉キャラクター編」は、筋肉質なキャラクターの動きを集めたポーズ集です。立ち姿や歩行などの基本動作をはじめ、スポーツ、格闘技、銃や剣などバトルアクションポーズなど約600点を収録しています。著者は1984年からアニメーターとして活躍している羽山淳一さん。

本記事では、Chapter3「アクション系ポーズ」より、「アメコミヒーロー風アクションポーズ」について抜粋して解説します。

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羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ 筋肉キャラクター編

アメコミヒーロー風アクションポーズ

アメコミ風の絵は筋肉や顔のディテールなど写実的にしながら、デフォルメを効かせるというところがポイントです。

女性のパターン。腕を前に突き出すよりしなやかさを表現したほうがそれらしいかなと、腕は後方へなびかせるように。

超人ハルクっぽいキャラクターは重みを出すためのポーズをさせています。キャラクター性を考えて描くことがポイントです。


羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ 筋肉キャラクター編

著者プロフィール

羽山 淳一

(はやま・じゅんいち)
アニメーター、キャラクターデザイナー。

1965年、長野県出身。
高校卒業後ムッシュ・オニオン・プロダクションに入社。
『Gu-Guガンモ』(1984年)で動画デビュー。
『は~いステップジュン』(1985年)で原画デビュー。
『北斗の拳』(1987年)で作画監督デビュー。
『BE-BOP HIGHSCHOOL』(1989年)でキャラクターデザイン、デビュー。
1990年フリーランスとして独立。

書籍(玄光社):
アニメキャラクターの作画&デザインテクニック
羽山淳一 ブラッシュワーク
羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ

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