アニメーターズ・スケッチ バトルキャラクター編
第6回

「見どころ」以外の体の動きにも注意を払う

イラストや漫画で人間のキャラクターを表現する際には、人体がどのように動くのか、動かせるのか、その構造を理解することが重要です。不自然さのない、説得力のある動きの描写を練習するにあたっては、写真や映像を見たり、ポーズ集や3Dモデルソフトを活用するなど様々な方法が模索されています。

羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ 動きのある人物スケッチ集 バトルキャラクター編」は、「戦う人物」をメインテーマとしたポーズ集です。素手での格闘を中心に、剣や銃、弓、槍、ヌンチャク、盾などバリエーション豊かなキャラクターのポーズを約400点収録。著者は1984年からアニメーターとして活躍している羽山淳一さん。

本記事では、Chapter2「バトルアクションポーズ」より、「殴る」動作のポーズを紹介します。

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羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ バトルキャラクター編

殴る動作のポーズ

さまざまなパンチの種類やパンチを繰り出すために構えているポーズなどを描いています。体型や性別、デフォルメなど、それぞれのポイントをよく観察してみてください。

パンチを繰り出す直前の溜めのポーズです。隠れているほうの右腕もちゃんと構造を意識して描きます。間合いをとるために前に出した左手は、指の関節を意識しましょう。指はまっすぐ描くより、少し曲げると雰囲気が出ます。

少し力を抜いた感じのファイティングポーズ。重心を少し落とし気味で、正中線を意識しましょう。

膝は曲げるほど、面積が大きくなるので、曲げきっている左膝のほうが大きくなることを意識しましょう。

Another Angle
女性と男性の違いがありますが、上の絵はこの絵の角度違いです。

ジャンプしながら、パンチを繰り出すイメージ。正中線に気をつけて、体に少しひねりを入れましょう。ジャンプして宙に浮いている状態なので、つま先は伸ばしています。

Another Angle
男性は直線的に捉えて描きますが、女性はウエストのくびれや膝が内側に向いていたりと、全体を曲線的に捉え、体のしなやかさを表現しましょう。

全身を使って、パンチを繰り出したポーズ。左足は伸びきっているので太腿やふくらはぎの筋肉が伸びて細くなりますが、曲げている右足は筋肉が太くなります。

デフォルメタイプのアッパーカット。デフォルメタイプは誇張して表現します。


羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ バトルキャラクター編

著者プロフィール

羽山 淳一

(はやま・じゅんいち)
アニメーター、キャラクターデザイナー。

1965年、長野県出身。
高校卒業後ムッシュ・オニオン・プロダクションに入社。
『Gu-Guガンモ』(1984年)で動画デビュー。
『は~いステップジュン』(1985年)で原画デビュー。
『北斗の拳』(1987年)で作画監督デビュー。
『BE-BOP HIGHSCHOOL』(1989年)でキャラクターデザイン、デビュー。
1990年フリーランスとして独立。

書籍(玄光社):
アニメキャラクターの作画&デザインテクニック
羽山淳一 ブラッシュワーク
羽山淳一 アニメーターズ・スケッチ

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