キャラクター表現において、そのキャラクターが身につける装飾品は、キャラクターの性質や個性を表現する重要な要素です。物語の中でキャラクターが活躍する際に、読者や視聴者がそのキャラクターを識別する際のトレードマークであり、それは単なる装飾品の枠を超えた、キャラクターが持つアイデンティティの一部とさえいえるでしょう。
イラストレーター・24氏が手がける「キャラクターを彩る 小物の描き方」では、帽子や眼鏡、ネックレス、腕時計、ベルト、靴、文房具など、キャラクターが身につける「小物」の様々なバリエーションを例示。小物単体だけでなく、キャラクターに着せた着用例も提案しており、小物自体の描き方に加えて、キャラクターのファッションを考えるアイデア出しにも使える一冊となっています。
本記事では「FOOT」の章より、「ブーツ」の着用例を抜粋して紹介します。
デザインや素材が多岐にわたるブーツ。革製のものが多いですが、その素材によって質感が異なります。革の場合は、ツヤを意識すると良いでしょう。
レースアップブーツ
男性も女性も着用するスタンダードなタイプ。
正面
足を固定する靴ひもがクロスしています。穴の位置がずれないよう、あらかじめアタリをつけておきましょう。
横
全体のシルエットは、足の形に添ったラインであることが分かります。
ブーティ
パンプスとショートブーツの中間くらいの丈で女性が履きます。ヒールはピンヒールくらい細い方が、より女性らしいです。ファーなどの装飾をつけても◎。
エンジニアブーツ
靴ひもがなく、替わりにベルトが甲からくるぶしあたりについています。主に男性が履くブーツです。大きなシワと細かいシワを不規則に描き込みます。
サイドゴアブーツ
ブーツの両サイドに、伸縮性のあるゴア素材を用いたブーツのこと。くるぶし丈で、脱ぎ履きしやすいのが特徴です。足の甲の部分にハイライトを入れると、質感にメリハリが出ます。
全身イラスト
ブーツとデニムの組み合わせ
ブラウン系のブーツは、デニムとの相性が抜群です。デニムのスソをきちっと折ると、足元に清潔感が出ます。
全体的に彩度を落として、落ち着いた色調で統一します。それ
によって、人物にさわやかな印象を与えられます。
ブーツにまつわる話
ブーツの素材
光沢の美しさは、使用する皮によって変わります。皮の種類は本革、合皮、スウェードが一般的です。また、ワニやヘビなどの爬虫類素材を使ったブーツもあります。
ブーツに合わせたファッション
シンプルなファッションにはシンプルなブーツ。派手なファッションには、装飾多めなブーツを合わせます。ブーツの雰囲気とアクセサリーの系統を統一すると、おしゃれ上級者に見せられます。