キャラクター表現において、そのキャラクターが身につける装飾品は、キャラクターの性質や個性を表現する重要な要素です。物語の中でキャラクターが活躍する際に、読者や視聴者がそのキャラクターを識別する際のトレードマークであり、それは単なる装飾品の枠を超えた、キャラクターが持つアイデンティティの一部とさえいえるでしょう。
イラストレーター・24氏が手がける「キャラクターを彩る 小物の描き方」では、帽子や眼鏡、ネックレス、腕時計、ベルト、靴、文房具など、キャラクターが身につける「小物」の様々なバリエーションを例示。小物単体だけでなく、キャラクターに着せた着用例も提案しており、小物自体の描き方に加えて、キャラクターのファッションを考えるアイデア出しにも使える一冊となっています。
本記事では「BODY」の章より、「ネクタイ」の着用例を抜粋して紹介します。
男性が主にスーツ姿や、正装の際に使う布製の装飾品です。冠婚葬祭などでは身に着けるべき色が決まっています。シーンによって描き分けましょう。
ストライプ
フォーマルからカジュアルまで使えるストライプ柄。リクルートでも身につけます。
ドット柄
ドットが大きいほどカジュアルに見えます。小さいほどフォーマルな印象を与えます。
動物柄(ペンギン)
ペンギンと星の柄を作りました。一つ描いてパターン化すると便利です。
蝶ネクタイ(チェック)
カジュアルなスーツスタイルにぴったりな蝶ネクタイ。お祝いの席などで活躍させましょう。
蝶ネクタイ(ドット)
白シャツ、黒スラックスなどシンプルなコーディネートに合わせると、アイテムが目立ちます。
ネクタイについて
スーツやジャケットを着た人物に欠かせないのがネクタイ。実は結び方や素材、合わせ方が状況によって決められています。
ネクタイの素材
シルクはネクタイの基本的な素材です。シルクタイであれば、シーズンやシーンを選びません。ウール素材のネクタイは冬だけ。逆に涼しさとさわやかさを演出する麻素材のネクタイは春夏だけ着用します。
スーツとネクタイ
スーツを着るときのネクタイの幅は、スーツのラペル(下襟)で合わせが変わります。ラペルに対して広すぎず狭すぎずの幅にすると、バランス良くまとまります。
Yシャツとネクタイ
ジャケットをはおらない場合のネクタイ幅は、喉元の襟が広がる角度で変わります。襟の開きが大きいワイドカラーなら太めのネクタイ。結び方はダブル・ノットなどに。
着用例
かっちりスタイル
会議や格式高い場面では胸元までしっかり留めた描写を。
緩める
ワイシャツの一番上のボタンをはずし、首元を広げます。結び目に指をかけ、下へ引くのが一般的です。
結ぶ
首にかけるのは細い部分「小剣(スモールチップ)」です。結ぶときは、結びやすいようにシャツのエリを上げるのが一般的です。慣れるとエリを上げずに結びます。