映画史に輝く数々の特殊メイク。進化を続けるそのテクニックとアーティスト達の記録を綴るビジュアルブック
玄光社は、2023年3月31日(金)に『メイクアップ・エフェクツ 世界の特殊メイク&メイキングブック』を発売します。
「猿の惑星」、「遊星からの物体X」、「バットマン」、「スター・ウォーズ」、「ハリー・ポッター」シリーズ、「エイリアン」、「プレデター」……映画史に輝く名作の中から特殊メイクが使われた作品を取り上げ、特殊メイクの進化とアーティスト達の記録を豊富な写真で綴ります。
ギレルモ・デル・トロの序文にはじまる本書には、50人を超える特殊メイク界のレジェンドたちのインタビューを収録。
著者のひとり、ハワード・バーガーは映画「ナルニア国物語」の特殊メイクを担当したアーティストでもあり、個性派俳優のダグ・ ジョーンズや監督のミック・ギャリスなど関係者による寄稿も掲載した本書は、世界中の映画ファンにとっての必読書です。
「喋るチンパンジーとゴリラに度肝を抜かれた」
ージノ・アセヴェド(メイクアップ・エフェクト・アーティスト)
「猿の惑星」について
メイクアップ・エフェクツ映画の真骨頂とも言われる「遊星からの物体X」やリドリー・スコット監督の「レジェンド/光と闇の伝説」、ホラー映画の金字塔「エクソシスト」、リブート映画もあわせると50年以上も制作が続けられたSF映画「猿の惑星」といった、特殊メイク黎明期のエピソードも掲載。
「ジャックの演技を助けるようなメイクでなきゃならない」
ーニック・ダッドマン
「バットマン」(1989)について
ジャック・ニコルソンがジョーカーを演じた1989年公開の「バットマン」ではティム・バートン監督やプロデューサーからの注文に応じて、5種類の異なるメイクから最高の特殊メイクを造るエピソードを紹介。俳優の演技を助け、作品の完成度を高めるための苦労も伺い知ることができる。
「モンスターだからって、醜くなきゃいけない決まりはない」
ーマイク・フィールズ(メイクアップ・エフェクツ)
「サブリナ:ダークアドベンチャー」について
特殊メイク技術が欠かせないキャラクターのひとつがクリーチャーやモンスターと呼ばれる存在だ。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」や「ダーク・シャドウ」でジョニー・デップなど特殊メイクを施される側である俳優のエピソードや、モンスターを造り上げるアーティストの矜持も垣間見ることができる。
「この特殊メイクは信じられないほど革新的で、完全に俳優主導型だった」
ーマット・ウィンストン
「猿の惑星」続編に備えて開発したメイクアップエフェクツについて
巨匠と呼ばれるアーティストたちはどのようなインスピレーションをもって仕事に臨んでいるのか。アーティスト・俳優双方の視点から、技術の革新とともに形を変えるメイクアップ・エフェクツや、あまりにも壮大なビジョンをどのように実現するのか。恐怖を乗り越えて、実現に至ったエピソードも紹介する。
「知っての通り、マイケルは外見を変えることにとても興味を抱いていたからね」
ージョン・ランディス、リック・ベイカー
「スリラー」ミュージックビデオについて
特殊メイクが活躍するのは映画とは限らない。テレビやミュージックビデオなど、映像作品には頻繁にメイクアップ・エフェクツが登場する。その代表例とも言えるのがマイケル・ジャクソンの「スリラー」だ。ゾンビとともに踊るミュージックビデオが制作される際の裏話や、そのメイキング作品が後進となるアーティストたちに与えた影響なども掲載している。
ハリウッドの開拓者たちの記録
同じ夢を其々の形で現実にして、映画界を進化させ続けているアーティスト達のインタビュー集。
クリエイティブな仕事を目指す人や行き詰まっている人の必読書。
Kazu Hiro(アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞2冠、特殊メイクアップ・アーティスト、ファインアーティスト)
書名:メイクアップ・エフェクツ 世界の特殊メイク&メイキングブック
発売日:2023年3月31日(金)
著者:ハワード・バーガー 、マーシャル・ジュリアス
監修:片桐裕司、神武 団四郎
翻訳:富原 まさ江
定価:5,400円
ページ数:320ページ
サイズ:A4変型(268×220mm)