ぼろフォト解決シリーズ Canon EOS 6D Mark II 脱・初心者マニュアル
第1回

【カメラ初心者向け】バリアングルモニターの拡大表示を活かしたローアングル撮影のコツ

Amazon Kindleを中心にレンズやカメラの情報を発信する「ぼろフォト解決シリーズ」は、『ボロい写真を解決する』ための様々なテクニックを紹介する電子書籍です。「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Canon EOS 6D Mark II」では、シーンに応じた機能の使いこなし方をはじめとして、具体的な撮影のワークフローや、各種交換レンズの活用法を解説しています。

本記事では、「カメラの性能をもっと引き出すシーン別撮影テクニック」から、バリアングルモニターを使ったローアングル撮影の方法について説明します。

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「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Canon EOS 6D Mark II」
キヤノンEOS 6D Mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM / 絞り優先AE(F2.8、1/320 秒)/ ISO 250 / WB:太陽光/ピクチャースタイル:風景 石段のわずかなすき間からコセンダングサが顔をのぞかせていた。地面近くにカメラをセットしてマクロ撮影を試みた

ローアングルで撮る

STEP1:タッチ式バリアングルモニターを使おう

EOS 6D Mark IIの特徴のひとつは、バリアングル式になったタッチパネル背面モニターだ。前方向約180°、後ろ方向約90°、水平方向約175°に可動する。画面をタッチすることで各種操作ができる。そして、ライブビュー撮影時には、AFやシャッターレリーズもタッチで可能になる。

さらに、スマホからのリモート撮影もできる。これらの機能を使えば、地面すれすれのローアングルでの撮影やカメラを持ち上げてハイアングル撮影も容易になる。ぜひ、活用してもらいたい。なお、撮影時には三脚を使用するのが前提だ。

STEP2:静物には「ライブ1点AF」+「ワンショットAF」

ライブビュー撮影でマクロ撮影を行うときに、被写体が動かないものである場合は、ライブビュー撮影時のAF方式は「ライブ1点AF」がいい。そして、AF動作は「ワンショットAF」にしよう。こうするとピントが合ってはじめてレリーズできるようになる。

また、掲載写真は地面すれすれの位置に三脚をセットしている。わずかなカメラの動きや被写体の動きでも、マクロ撮影では大きなぶれにつながる。撮影時にはできるだけ三脚は用いたほうがいい。複数のカットを撮る場合にも三脚があるほうが便利だ。

STEP3:拡大しながらピント合わせをしよう

ライブビュー撮影時に「ライブ1点AF」もしくは「スムーズゾーンAF」を選択しているときに、ボディ背面の拡大ボタンもしくはモニター表示の拡大アイコンをタッチすると、約5倍と約10倍で拡大表示ができる。

マクロ撮影では被写界深度がとても狭くなるので、特にぼけをいかした撮影を行うならば、わずかなピントのズレも気になる。EEF100mmF2.8L マクロ IS USMはぼけも美しいレンズなので、ぜひこの拡大表示をしてピント合わせを念入りに行い、すばらしい作品を作り上げていこう。

マクロ撮影がしやすい

EOS 6D Mark IIはライブビュー撮影でマクロ撮影がしやすいカメラだ。まず、背面モニターがバリアングル式であるところがいい。タッチで各種設定やピント合わせを行うことができ、スマホからのリモート操作も可能なので、より自由なアングルから撮影ができる。「ライブ1点AF」を用いる場合には拡大表示も使えるので、被写体に確実にピント合わせを行うことができるのだ。ぜひ、試していただきたい。

まとめ

1. 可動式モニターを活用
2. 「ライブ1点AF」を用いよう
3. 拡大表示を利用しよう

この3つの設定を基本にして、撮影方法や被写体の動き方に応じて設定変更をしてみよう。動かない被写体でも風やぶれに注意して、シャッター速度にも気を配りたい。


「絞り優先に挑戦し本格的な撮影をはじめる! Canon EOS 6D Mark II」

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