動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編
第8回

男性キャラクター・格闘戦のポーズを想像で描くのはNG。資料を見ながら正確に

イラストレーションにおいて「男性らしさ」を表現するにあたっては、男性ならではの身体的特徴を理解することが重要です。筋肉の付き方や骨格、女性と比べたときの体型の違いなど、様々な点で留意すべきポイントがあります。

動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編」では、「女性キャラクター編」で扱った「コントラポスト」の考え方と合わせて、男性のポージングを中心とした作画方法を伝えています。

本記事ではPart.4-3「その他の動作基本編」より、2人で闘うシーンを描く際のコツを抜粋して紹介します。

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動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編

2人で闘う体を描く

2体の人物を絡めた戦闘シーンの場合、それぞれの体の動きに変化をつけながらも調和を取る必要があります。

殴り合う
殴り合いのシーンは、上体のひねりでアクションの激しさとパンチの威力を表現します。それぞれの腕の位置やパース感に気をつけないと不自然になるので難しい構図です。

回し蹴り+受け身
ジャンプ、キック、回転を同時に繰り出すアクションゆえ、ひねり、遠近感、片足重心など、様々な描写テクニックを要する上、受け身側の人物を安定させないと画面が落ち着きません。

One point Advice:想像しにくい戦闘シーンは資料を見て描くのがおすすめ
格闘技系アクションはポーズ集などにあたって、技のフォルムを正しく描くことが大事です。回し蹴りだけでも、ローキック、ミドルキック、ハイキック、スイッチなど多様にあります。想像に任せてはいけません。


動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編

著者プロフィール

Kyachi

女子美術大学デザイン学科卒業。在学中よりソーシャルゲームや書籍などでイラストを執筆。pixivにて、自身が作るコンテンツ『動きのあるポーズを描く時にコントラポストでいうのとか重心のこととかいろいろ便利みたいです』が20万人超のブックマーク数を獲得した。

書籍(玄光社):
動きのあるポーズの描き方 女性キャラクター編
動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編
キャラクターの色の塗り方
ドレスの描き方

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