イラストレーションにおいて「男性らしさ」を表現するにあたっては、男性ならではの身体的特徴を理解することが重要です。筋肉の付き方や骨格、女性と比べたときの体型の違いなど、様々な点で留意すべきポイントがあります。
「動きのあるポーズの描き方 男性キャラクター編」では、「女性キャラクター編」で扱った「コントラポスト」の考え方と合わせて、男性のポージングを中心とした作画方法を伝えています。
本記事ではPart.1-9「立ちポーズ基本編」より、2人の人物を絡めて描く際の注意点を紹介します。
立つ2人を描く
2体の立ちポーズを絡めて描くときは、それぞれの動きと重心バランスに気をつけましょう。
腕を掴む
立ち去ろうとしている人の腕を掴み、引き止めようとしているシーン。右の人物は上半身にひねりが入っています。左の人物はやや前傾バランスです。
One point Advice:重なったところから描き始める
2人の人物を絡めたいのに連動感がうまく出せない……。そんなときはつながっているところから描き始めてみましょう。上図の場合は手の部分になります。上級テクニックですが、参考ポーズ資料をよく見ながら練習してください。
くっつく
密着して向かい合う2人を描く場合、まず気にしなくてはいけないのが身長差です。その差をできるだけ埋めるように、背伸びをさせたり、屈ませたりしてバランスを整えます。
抱きつく
背後から抱きついてじゃれ合うなど、2体のキャラクターを密着させるポーズは、どこに重心バランスがあるかを認識しておかないと、チグハグな構図になってしまうので気をつけて!