「ちょっぴりHなおんなのこの描き方」は、「セクシーな女性キャラクターの表現」に特化して人物イラストの描き方を指南する主旨の書籍です。著者はグラマラスな女性のイラストで人気の高いイラストレーター、方天戟氏。
女性の体の構造から各パーツの描き方に加え、様々なポーズや女性らしい仕草の作例を多数収録したほか、見た目から内面を感じさせるようなキャラクターづくりのコツや、陰影によるシチュエーション表現などにも言及しており、イラストレーターが女性の身体を作画する際に留意しているポイントがわかる内容となっています。
本記事では、Chapter4 「女の子をよりセクシーに描くために」より、「下着姿の女性」を描く際の注意点について解説します。
制服やスーツ姿では制限されている女性のセクシーカットですが、下着や水着姿においては、逆に観察力や描写力が求められます。ここでは、よりエッチでセクシーに魅せるためのポイントを考察します。
チラリズムを最大限に活かそう
下着を使ってより肉体を魅力的に
下着や水着は肉体を覆う最小限のパーツとして考えると、描かれる下着の形そのものが「肉体の形状」だったり、張りや膨らみなどの「肉体の状況」だといえます。下着というアイテムを充分に活用し、女性の魅力を最大限に表現する技術を身に付けましょう。
- 通常はバランスが求められますが、顔とボディのバランス関係は許容範囲が広く、幼顔に豊満なボディなど、アンバランスでもOK
- ブラジャーに圧迫され、乳房と脇の境目の筋肉の盛り上がり具合で乳房のやわらかさや張りを表すことができます
- 脇のくぼみやシワなど、乳房まわりのセクシーポイントも忘れずに
- Cカップの乳房ぐらいから谷間に一本線を入れた方が自然になります
- ブラジャーのアンダーのワイヤーを肋骨まわりの肉体に食い込ませ、脂肪が盛り上がっているように描くと、ぽっちゃり系に見えます
- 下乳のラインで乳房の形を表します。基本的に乳房は外向きなので、二の腕にかかるように描きます
パンツがきつく、腰まわりの肉をはみ出すように描くとエロチックになります - 局部周辺のパンツのラインはやや丸みを帯びているように描きます
タンクトップによるチラ見せの魅力
チラ見せは想像欲をかき立て、よりセクシーでエッチに見せる効果があります。たとえば、ブラジャーを着用せず、タンクトップやランジェリーに身をまとうケース。乳房のディテールがわかる程度に描くことで、隠された乳房をより魅力的に印象を与えることができます。
陸上選手などを魅惑的に描く場合、タンクトップ越しに魅せる乳房の形、中央部のシワの寄り具合によって乳房の張り、あらわになっている谷間のツヤなどがセクシーポイントになります
見る角度によってできるチラ見せの代表が上から見た胸の谷間。体育の時間などで、クラスメートがかがんだ時など、チラッと見える乳房が魅力的で、妄想をかき立てることができます
いろんな角度から見た下着姿の女性
下着姿を描く場合、正面からだけでなく、横や上、下方から見たシチュエーションもあります。乳房やブラジャーの形がどのような形状になるのかをしっかり覚えておきましょう。
斜めのライン
乳房の大きさや形を表現しやすい角度で、張りや垂れ具合もたやすく描写できます。
ブラジャーとの境目の乳房部分をやや盛り上げて描くことで張りを表現。横乳やはみ乳のぷるんとした感じもエロティック
下からのアングル
プールや海水浴場で寝そべっている傍らを水着姿の女性が通過するケースなどで見られます。
下から見たブラジャー。下乳の膨らみを中心に、乳房全体が半球形状に見えます
パンツの形と印象の違いを知ろう
思春期以下の女性がT バックを履いたり、20代の女性がぶかぶかのパンツを履いていたとすれば大きな違和感があります。描くキャラクターに合った下着を選ぶことが求められます。ここでは、その代表的な形の違いを見てみましょう。
ローレグ:40代以上もしくは小学生前後
ハイレグの対義語で、足ぐりの位置が低く、露出が少なく、大人し目の女性向き。足ぐりとは、太ももの側面から骨盤にかけたスペースで、ハイレグは、足ぐりを上げた状態をいいます。
ローライズ:スポーティーな若い女性
足ぐり側ではなく、股上を浅くしたタイプで、股間からウエストまでの丈が短いのが特徴。ジーンズなど、股上の浅いズボンなどを履く時にぴったり。
タンガ:ファッションにこだわる20〜30代
サンバカーニバルのパシスタの女性ダンサーが着用するショーツの総称で、Tバック(和製英語)の一種。お尻が露出されます。
ウルトラローライズ:セクシーに決めたい20〜30代
ローライズをさらに極端にしたもので、極限まで股また上がみを浅くし、性器がギリギリ隠れるくらいのものをいいます。