イラストにおいて人物の動きを表現するには、まず人体構造の理解が必要です。「動きのあるポーズの描き方」シリーズでは、キャラクターに設定された年齢や体型ごとの特徴、表情、ポーズを描く上でのポイントを詳細に解説。今回紹介する「セクシーキャラクター編」では、主に女性キャラクターの「色気」を表現するための基本を解説しています。
著者のkyachiさんは本書の中で、セクシーな絵とは「生々しさを感じさせる絵」であると説明しており、胸やお尻などのわかりやすい部分だけでなく、関節や筋肉がつくる出っ張りや凹み、服の食い込み、表情など様々な要素を組み合わせた結果として「セクシー」な表現が生まれるといいます。
本記事ではチャプター2「セクシーなポーズの描き方」より、最も基礎的な立ち絵の描き方について紹介します。
セクシーな立ちポーズを描く
立ちポーズを描く際はコントラポストが必要不可欠!アタリから完成までを追ってみましょう。
1. アタリを描く
まずは大まかな形の目安となるアタリを描きます。肩幅、骨盤の大きさを意識して位置を決めたら、背骨のラインでつなぎます。肘や膝などの関節の位置も意識しましょう。
- 関節の位置を意識する。
- 手首の折る方向を決める。
- 骨盤の大きさを意識してアタリを描く。
2. 肉づけする
肉づけし、描きたいポーズのボディラインを描いていきます。平面的にならないよう、体の量感を考えて肉づけしていくのがポイント。一度で描くのではなく、少しずつ理想のポーズに近づけていきましょう。
- 胴と下腹部の大きさのバランスが不自然にならないように注意。
- ウエストや膝をくびれさせることで女性的な体のラインになる。
各パーツのアタリはかたまりで取ることを意識しましょう。
3. 詳しく描き込む
肉づけができたら、骨格や筋肉を意識し、より詳しく描き込んでいきましょう。凹んでいる部分、骨ばっている部分など、リアルな人体をイメージしながら仕上げていきます。
- 鎖骨を描き込む。
- 乳房の大きさを決めてふくらみを描く。
- 肋骨を意識しながら上半身のボリュームを決める。
- 指先まで細かく描く。
- お尻の肉の見え方、太ももの隙間などを描く。
- 膝やくるぶしなど、骨が出ているところもしっかりと描く。
- 衣服を描いたら、シワなど細かい部分を足していく。
- 肉感を意識して描く。
迷ったら鏡の前でポーズを取って体の特徴を確認しましょう。
<玄光社の本>