ファンタジー衣装の描き方
第8回

自由な発想でキーワードのかけ合わせを楽しむ

ファンタジー衣装の描き方」では、ファンタジー世界観を持つ作品のキャラクターがまとう衣装のデザインを行う上での発想法と実例を掲載しています。

現代に実在する洋装と和装をベースに、ファンタジー風のアレンジを施す方向性。キャラクターの年齢や性別ごとに適切な服装を例示し、ディテール描写や髪型、小道具をデザインする際の留意点にも言及しており、作画資料としてだけでなく、発想をつなげて新たな装いを生み出す楽しさも学べる一冊です。

本記事ではChapter4「衣装のアイデア」より、「西洋ファンタジー衣装」のアイデアを抜粋してご紹介します。

西洋ファンタジー衣装

西洋も東洋と同様に幅広い文化と歴史があり、掛け合わせにより衣装デザインの幅は広がります。掛け合わせるキーワードを自由に選択してオリジナルを考えてみましょう。

【ベビードレス×金太郎】

ベビードレスのシルエットから金太郎を連想。活発で元気のいい印象にするためズボンをはかせてアクティブな印象にします。赤と白のボーダーでよりポップなイメージに。 

  • ベビードレスとしての衣装とわかるよう、女の子のポーズの動きを大きくしてドレープの波を表現しています。
正面

胸元をギャザーにし、大きくドレープしたようなスカート。袖カバーはやや濃いめの赤に設定。

 

背面

【ウエスタン×パンク】

ウエスタンをベースにパンク要素を加えています。黒を基調にシックにしています。

  • 裾がVカットのベスト。通常のまっすぐにボタンが閉まるタイプではV字に開きません。
正面

シャツのボタンは襟元まで留めず、裾は出してだらしなく。襟先を長くし、シャツの襟を立てています。スタンドカラーにならないよう、注意しましょう。ベストの裏側は編み込みでウエスタンのイメージを表現。

背面

西洋ファンタジー・女性編

【鳥かご×バニーガール】

鳥かごからイメージし、構造の類似点でクリノリンと結びつけました。通常は下着ですが、あえてこれを見せるデザインのドレスに仕立てました。

※クリノリン

18世紀に登場した、骨組みのある下着のこと。この上にスカートを覆って華やかに見せています。過去の衣装もデザインの引き出しにあると発想が広がります。

  • 生地の端はレースやフリンジを使って華やかに。
  • セクシーな衣装にしたたため、体に密着している様子をシワで表現します。
ラフ

さわやかなミントグリーンで落ち着きのある上品なイメージに。

正面

スカートは何枚か生地を組み合わせて丸い構造にしているため、縫い合わせた線が入ります。

背面

西洋ファンタジー・男性編

【袈裟×遊牧民】

僧侶と司教をミックスした袈裟をデザインし、ドレープを多くすることで古代ギリシャ風の衣装に。そこに東洋的な模様を描き加え、遊牧民風に仕上げています。

  • 細かいシワを入れ落ち感のある布として表現しています。
  • 見えない部分を考え、足にまとわりつく布を描きます。
ラフ

白と紺で洗練されたイメージの配色にし、爽やかなポーズでまとめます。

正面

斜めがけの布は袈裟をイメージしてデザイン。

背面

ファンタジー衣装の描き方

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