ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第1回

ポートレート撮影にもイラストにも適用できる、グラビア写真の定番ポーズ

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「頭の上に両手をのせる」ポーズの例を紹介します。

>この連載の他の記事はこちら

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

頭の上に両手をのせる

ありていに言えば、これはいわゆる「脇見せのポーズ」です。ビキニの場合、胸元が露わになるため、このポーズのカットが表紙のグラビア写真集も多いです。

本書で紹介するポーズの中でも、「背伸びをする」、「両手を組んで上げる」など、同じカテゴリーのポーズは非常に多いです。腕が上がると、表情をしっかり見せたり、デコルテや胸の部分も隠さず見せることができる他、手の置きどころや手の「表情」によって、さまざまな印象を作り出すことができます。上半身、特にバストショットやアップショットで使えるポーズと言えるでしょう。

そのうえ、(衣装にもよりますが)日常的には隠されているはずの脇の下が覗く…というフェティシズム要素も多分に加わってくるので、単調になりがちなバストショットに変化をつけることができます。

 

 


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声倭・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

関連記事