ポートレートを始めよう!モデル撮影はじめてBOOK
第9回

モデルは撮影データをどうやって渡してもらうとうれしい?

カメラを買い、それなりの期間撮影をしていても、特別に機会を作らないと縁遠いままになりがちな撮影ジャンルのひとつが、ポートレートです。相手が必要なこともあり、本格的に始めようと思えば何かと手間暇かかることもあるでしょう。

ポートレートを始めよう!モデル撮影はじめてBOOK」では、ポートレート撮影に主軸を置いたイベントである「撮影会」について詳細に解説。著者は自身でも撮影会を主催しているプロフォトグラファーの河野英喜さん。実際にいくつかの撮影会へ参加し、撮影会の種類や準備する内容、参加時の注意点などを作例とともに紹介しています。

本記事ではPart3「撮影したあとはどうする」より、写真データの整理と共有についての概要を説明します。

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撮影後は必ずデータ整理

撮影会に楽しく参加してたくさん写真を撮ったのはいいけれど、まだまだ大切な作業が残っています。それは、データを整理し、写真を仕上げるということです。撮りっぱなしにするのではなく、撮った写真をじっくり見返すことで、撮影の腕も上がっていきます。

また、仕上げた写真はできれば撮影したモデルにも渡したいところです。写真データを受け取りやすい方法はモデルによって違うので、撮影時にどのような形で渡すのがよいか聞いておきます。モデルに渡すためにも、「いい写真だな!」と思う写真をセレクトし仕上げていきましょう。

撮影後の手順は大きく分けて3段階

STEP1:写真をセレクトする
まずはセレクトです。ピントが合っていない、ぶれている、目つぶりや半目など、絶対に使わないと思う写真を外していきます。

STEP2:色を調整して現像する
写真の色味や明るさを調整します。RAWデータで撮影している場合は現像作業が必要です。

STEP3:必要に応じてレタッチする
写真の色味や明るさを調整します。RAWデータで撮影している場合は現像作業が必要です。

髪の毛が1本だけかかっている、吹き出物が目立ってしまうなど、本来あってほしくないものはレタッチして修正します

モデルに撮った写真を渡すには

仕上げた写真の中から、自分的によい写真だなと思えるものは、ぜひモデルに送りましょう。その方法は、受け取るモデルによってさまざまですので、撮影終了間際に直接聞いた方がよいでしょう。一般的には、TwitterのDMなどが多いようです。

モデルはどうやって渡してもらうとうれしい?

  • 数枚だったらTwitterのDMで。全写真送ってもらうならギガファイル便にしてURLを送ってもらえるとうれしいです。
  • 私は撮ってもらった全写真を送ってもらってもOKです!
  • 撮った写真全部の何百枚を送られても、ちょっと困るかも。セレクトしてほしいな。
  • GoogleドライブやGoogleフォトで共有してもらえるといいな。
  • 30days AlbumとかGoogleフォトとか、スマホで見やすいものを使ってくれるといいです。
  • 撮影した写真をもらえないの は寂しいと思っちゃうけど、「それはカメラマンさんの好意なんだから、必ず送ってくれるものと思っちゃダメだよ!」と先輩モデルに言われました。反省です。

Kono’s Advice:モデルに押し付けは NG !
モデルに写真を送ったけど、「モデルからのリアクションが一言だけだった」「SNSにアップしてくれなかった」など、不満を覚えるカメラマンもいるようです。ですが、モデルも忙しいもの。思ったリアクションが返ってこなくても、そこは割り切りましょう。

ただ、何回か撮影してもその後に不満が残るなら、そのモデルとあまり相性がよくないのかもしれません。そういった事も含めて、自分に合うモデルを探すとよいでしょう。


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