ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集
第5回

明るい表情と躍動感が写せる「ジャンプ」の魅力

モデルの個人撮影に挑戦してみたいけれど、どのようなポーズを指示すればいいかがイメージできない場合は、プロの具体例を実際に見てみることが近道です。

ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集」では、主に女性のアイドル、タレントの写真などで使われる定番ポーズを集めました。

ポートレート撮影に向けたポーズ集ではありますが、人物イラストのポーズ例や生成AIのプロンプトなど、様々な用途で参考になる情報が詰まっています。

本記事では「ジャンプする」ポーズの例を紹介します。

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ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

ジャンプする

その昔、有名人がジャンプする写真だけで写真集を作ったカメラマン(Philippe Halsman)もいたくらいですから、「ジャンプ」は歴史あるポーズと言えるでしょう。

撮り方のコツは、低いアングルからジャンプのピークを捉えること。跳んだときのフォルムをアドバイスしながら、一枚一枚タイミングを図ってシャッターを切ります。ここに載せたカットはワンピース姿ですが、ショートパンツなど脚が見えるとよりよいでしょう。跳んだ時に脚を折り曲げてもらうと、一層高く跳んでいるように見えます。

また、跳んで体をひねったり、トランポリンを使ったりすることもあります。いずれにしても、顔や首筋に力が入っていないか、プレビューをよく確認しながら撮影するとよいでしょう。ジャンプの撮影はうまくいくと達成感もあり、明るい表情が撮れますし、心の距離も縮まります。


ポートレートのための鉄板ポーズ&構図集

著者プロフィール

河野英喜

女優・俳優・声倭・アーティスト・文化人といった人物撮影を中心に、広告やエディトリアルで長年にわたって活躍中。また、写真専門誌やカメラメーカー主催の講演・ワークショップなどでの撮影指導、写真審査、記事の執筆なども手掛ける。公益社団法人 日本写真家協会(JPS) 正会員。

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