PERFECT PHOTO RECIPES BOOK
第8回

感動した瞬間に迷わず撮るか、撮らないか

SNSや写真投稿サイトなどでは、上手な写真が溢れています。しかし、その中で作者の個性が光って、思いが伝わる「面白い写真」はどれだけあるでしょうか。写真家の野寺治孝さんは、著書「PERFECT PHOTO RECIPES BOOK(パーフェクト・フォトレシピブック)」の中で、撮影者の感性を活かした「面白い写真」の撮り方をわかりやすく、レシピ風に解説しています。

本記事では、「ホットドッグ」の撮り方レシピをご紹介します。

PERFECT PHOTO RECIPES BOOK

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見た瞬間の感動を優先しよう。

【タイトル】
ホットドッグ

【難易度】
★★

【データ・機材・条件】

◯撮影場所:千葉県・自宅のキッチン
◯使用レンズ/撮影データ:100mm マクロ F2.8 1/1600秒 F2.8 絞り優先AE ISO100
◯使用機材/準備するもの:フルサイズデジタル一眼レフカメラ/レフ板/任意で三脚
◯光の状態:晴天の午後/半逆光ぎみのサイド光
◯構図/アングル:ホットドッグを画面斜めに入れる/ややハイアングル

【撮り方】

◯被写体の発見:調理台の上で撮影待機中のホットドッグに偶然、午後の光が当った。
◯撮影方法:ピントをホットドッグの手前に合わせ、後ろをぼかして奥行き感を出す。
◯注意点:マスタードとケチャップは垂れるので撮る直前にかける。
◯レタッチ方法:黄をやや上げる。彩度をやや上げる。コントラストをやや強く。

【ポイント】
撮影中は閃きを優先することにしている。撮り方1(被写体の発見)の状態を見て即興的にこのまま撮ろうと思った。なぜならその瞬間、その場面に心が動いたからだ。感動を素直に撮れば、自ずと面白い写真になると思う。最初のイメージにとらわれる必要はない。

 

 


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PERFECT PHOTO RECIPES BOOK

著者プロフィール

野寺治孝

野寺治孝(のでら はるたか)
1958年千葉県浦安市生まれ。
本郷高校デザイン科、にっかつTV映画芸術学院卒業。広告デザイン事務所、郵便配達員、牛乳販売業など職を転々とするが1984年にポストカードの自費制作販売を機にプロ写真家として活動を開始する。1991年に「有限会社スローハンド・野寺治孝写真事務所」を設立。多岐にわたる被写体を空気感とストーリーを感じさせる独自の作風で多くの作品を発表している。

ウェブサイト:http://www.nodera.jp/
Twitter:@noderaharutaka
Instagram:@harutaka1958nodera
Facebook:harutaka.nodera

<主な著書>

『個性あふれる”私らしい”写真を撮る方法』
『個性あふれる”私らしい”写真を撮る方法』

 

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