2024年5月2日(木)〜5月21日(火)BOOK AND SONS
BOOK AND SONSにて写真家 川崎祐氏の写真展『未成の周辺』が開催される。会期は、2024年5月2日(木)〜5月21日(火)。川崎祐氏は、家庭内写真と地方・郊外をテーマに活動をしている写真家。
本展では、和歌山県新宮市を取材し、熊野という「聖地」の風景を新しい視点で捉えた作品約20点が展示される。熊野を歩きながら一見どこにでもあるような郊外の風景を撮影したパートと、路面バスの車窓からカメラの機械性に身を委ねて撮影を行ったパート二つの視点が組み合わさることで、写真自体が「写真論/風景論」になっているような作品だ。「地方/郊外」へのアプローチを持続・発展させ、写真論としての「風景」を問う意欲的な作品群となっている。
また本展に関連して「未成の周辺」が新作アルバムのジャケットへ作品提供を行ったoono yuuki band主宰の大野悠紀氏と小説家の滝口悠生氏をゲストに迎えたトークイベントと大野氏によるミニライブ「五月」を開催。さらに展示会場では、同時刊行される3名のZINEの販売も行われる。
<写真展概要>
川崎祐「未成の周辺」
会期:2024年5月2日(木)〜5月21日(火)
時間:12:00〜19:00
定休日:水曜
入場料:無料
会場:BOOK AND SONS
住所:東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
TEL:03-6451-0845
E-mail:shop@bookandsons.com
※駐車スペースなし
※入場制限やアポイントメント制となる場合あり
※展示物の関係上、祝花は受け入れ不可
<イベント概要>
トークイベント+ミニライブ「五月」
日程:2024年5月18日(土)
時間:13:00〜15:00(12:30より受付開始)
登壇者:川崎祐氏(出展作家)、滝口悠生氏(小説家)、大野悠紀氏(音楽家)
定員:25名(オンラインストアより要予約)
料金:¥2,200(税込)
※同時刊行するZINE「五月のZINE」付き。
会場:BOOK AND SONS 2F
予約開始日時:2024年5月2日(木)12:00〜
<プロフィール>
川崎祐 (かわさき・ゆう)
写真家。1985年、滋賀県生まれ。
2017年、第17回写真「1_WALL」グランプリを受賞。2018年、ガーディアン・ガーデンで個展「Scenes」を開催。同作で第44回木村伊兵衛写真賞最終候補にノミネートされる。2019年に『光景』を赤々舎より刊行し、同時期に個展「光景」をニコンサロンで行う。2022年に3年ぶりの新作「未成の周辺」(Alt_Medium)を発表し、翌年kanzan galleryでも同名の個展を開催、写真集『未成の周辺』(喫水線)を刊行する。2025年には「あざみ野フォト・アニュアル2025 わたしの知らない場所の名前」を横浜市民ギャラリーあざみ野で開催予定。そのほか、文芸誌や書評誌等にエッセイや書評、短編小説を寄稿。
Instagram:https://www.instagram.com/yu__kawasaki/?hl=ja
滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)
小説家。1982年、東京都生まれ。
2011年「楽器」で新潮新人賞を受けデビュー。2015年『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年「死んでいない者」で芥川賞、2022年『水平線』で織田作之助賞、2023年「反対方向行き」で川端賞を受賞。著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『ラーメンカレー』『さびしさについて』(植本一子との共著)など。
大野悠紀(おおの・ゆうき)
高知県生まれ。oono yuuki band主宰。
2010年に『Stars In Videogame』、2012年に『Tempestas』の二枚のアルバムを発表した後、バンド活動を休止。2015年 にソロアルバム『夜と火』を発表。2023年にoono yuuki bandとしては12年ぶりとなるアルバム『GREENISH BLUE, BLUISH GREEN』を発表。さらに2024年4月24日にソロとしても8年ぶりのアルバム『遠雷|よあけ』を発売予定。パンクロックとミニマルミュージックに強い影響を受けている。