2025年7月1日(火)〜7月13日(日)京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、後藤芳貴 フィルム写真展「Silent Echoes -夢の残響-」が開催される。会期は、2025年7月1日(火)〜7月13日(日)まで。
後藤芳貴氏は、ロモグラフィーのフィルムカメラとの出会いがきっかけとなり、アナログの多重露光技法を駆使して作品を制作。本展では、そんなフィルムカメラによる多重露光で描き出されたカラー及びモノクロの約30点が展示される。
(ステートメント)
フィルムカメラによる多重露光が描き出すのは、夢と現実が静かに溶け合う情景。
異なる時間、異なる場所で切り取られた風景たちが重なり合い、目の前に現れるのは、どこにも存在しないはずの懐かしくも儚い世界。
かすかな記憶の断片、忘れかけた感情のひだが、柔らかな光と影の層の中から静かに立ち現れます。
現実と非現実の境目をたゆたうような風景は、まるで夢から覚めた後に残る淡い余韻のように心の奥底にそっと響く。
カラー及びモノクロの約30点の夢の残響を、どうぞその静けさに耳を澄ませながらご覧ください。
後藤芳貴




<写真展概要>
タイトル:後藤芳貴 フィルム写真展「Silent Echoes -夢の残響-」
会期:2025年7月1日(火)〜7月13日(日)
時間:11:00〜18:00 無休
会場:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室
住所:〒605-0038 京都市東山区堀池町374-2
<プロフィール>
後藤 芳貴 (Yoshitaka Goto)
京都産業大学経営学部卒業。2018年に写真事務所「ジャムアーツ」を設立。
ロモグラフィーのフィルムカメラとの出会いを契機に、アナログの多重露光技法を駆使して作品を制作。クリストファー・ノーラン監督の時間と空間を超越する映画作品や、シュルレアリスムの巨匠マグリットの影響を受け、超現実的かつ狂気的なビジュアルで独自の物語を描き出す。
作品は音楽ジャケット、書籍の装丁、広告など、様々なデザインのアートワークとして使用され、視覚的なインパクトと独自の世界観で多くの評価を受ける。
代表作には、シンガーソングライターのナオト・インティライミ氏の配信シングル「Rure」や「ありったけのLove Song (feat. banbanzai)」のジャケット写真、直木賞作家桐野夏生氏の著書「バラカ」上下巻の装丁などがあり、クライアントの意図を的確に反映したアートワークが高く評価される。
作品発表は各地にて個展を開催するほか、国内外のアートフェアにも出展。一方でフィルムカメラの魅力を伝えるワークショップ講師としても活動。さらに2018年の「Inception」(バッファロープレス)、2019年の「X-ing」(233 PRESS)、2023年の「Mission」(233 PRESS)といった出版物を通じ、独自のビジュアルストーリーテリングを展開している。