夜の闇に浮かびあがる、異世界感がSNS映えする巨大工場写真。今また人気が高まっています。工場写真の魅力は、圧倒的なスケール感、そして一般の建築物にはない複雑な造りが生み出す構造美。特にさまざまな光で明るく照らし出された夜景は、昼とはまた別の美しさがあります。書籍「行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド」では、日本各地の工場を取材している写真家・小林哲朗氏がフォトジェニックな工場スポットをピックアップ、それぞれの見どころや、そこでどんな写真が撮れるかを詳しく紹介します。また工場撮影の準備や心得、撮影のコツ、さらには撮った写真を美しく仕上げるための画像編集術も解説した一冊となっています。
本記事では「行って眺めて撮る! 巨大工場探訪ガイド」から、全国各地の巨大工場撮影スポットをピックアップして紹介していきます。第4回は埼玉県・秩父市です。
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【安全のために注意したいこと】
立ち入り禁止区域にはぜったいに入らない!
【秩父太平洋セメント/UBE三菱セメント横瀬工場】
武甲山からの石灰岩採掘でセメント産業が発達
埼玉県の南西部に位置する秩父市。江戸時代には木材、絹織物が盛んで、現在でも秩父銘仙や秩父つむぎなどが有名です。杉、ひのき、ブナ、カツラや竹など、豊富な天然木材を生かした工芸品を地場産品として生み出しています。
撮影スポット①
Googleマップ(撮影スポット①②④共通)
秩父市の美の山公園山頂展望台から広い街中にふたつのセメント工場が見られます。運が良ければ雲海の中の工場夜景ができます。雲海発生の情報はSNSの速報性が有効なので、X(旧Twitter)で確認するのもひとつの手です。雲海が出るとコントラストが下がるため、ピント合わせが難しくなりますが、工場の明るい部分に合わせると良いでしょう。
撮影スポット②
撮影スポット③
撮影スポット④
One Point Advice 雲海が出ると工場の位置がわからなくなるので昼間にロケハンすると◎
雲海に町が覆われると特に初見では工場の位置がわからなくなります。できれば日中のうちにロケハンをして、工場の位置を目で確認しておいた方が良いでしょう。昼間の風景も迫力ある武甲山がよく見えたりするのでおすすめです。