2024年12月10日(火)~12月22日(日)ギャラリー・ソラリス
大阪ギャラリー・ソラリスにて企画展として育緒 写真展「moment」が開催される。会期は、2024年12月10日(火)~12月22日(日)。ギャラリー・ソラリスで育緒氏の写真展は今回で6度目の開催となる。
育緒氏は京都に生まれ、東京、メキシコシティ、ハリウッド、サンフランシスコなどに暮らし、現在は東京と京都を行き来しながら活動している写真家。2003年から2年間にわたって滞在したハリウッドでの、自由や快楽におぼれていく人々、街の様子を捉えた作品「甘い地獄」では、2007年土門拳文化賞を受賞し、「表現者としての鋭い視点や思想性が光る秀作」と評された。
新作「moment」で育緒氏は〈止まることのない時間〉を留めないまま、視覚化しようと試みている。これまでの作品同様、意図的にピントを合わせずに撮影された写真の中で、淡く溶けるように捉えられた地平線は、そこにあった光の滲むさまを浮かびあがらせるよう。
フィルムの質感にこだわる育緒氏の作品がもっとも輝くのは、オリジナルプリントの上でこそと感じる。モニター越しでは表現しきれないプリントの質感を会場で味わうことができる。なお、会期中は作家によるギャラリートークも開催予定。
[作家ステートメント]
太陽がのぼってから沈むまで
大地は柔らかい光を浴びつづけていました。
そして風に撫でられた一面の麦の穂が
どこまでも小さく揺れ広がっていました。
『moment』は、この〈止まることのない時間〉を紙片の中にめぐらせようとした作品です。
写真には本来、世界を断片的に切り取り、その動きを封じる性質があります。
しかし私は、フィルム独特の質感を頼りに、永遠に呼吸する風景を描きたいと思いました。
今はSNSはじめインターネットで手軽に写真が見られる時代です。
ですが私はその質感に、自分が求めるリアリティを感じられません。
是非会場に足をお運びいただき、実物のプリントを体感してみてください。
(育緒)
<写真展概要>
育緒 写真展「moment」
会期:2024年12月10日(火)~12月22日(日)
時間:11:00~19:00
休廊日:12月16日(月)
会場:ギャラリー・ソラリス
住所:大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館B1F
アクセス:地下鉄 御堂筋線、鶴見緑地線「心斎橋駅」よりクリスタ長堀北5号出口上がる、徒歩約2分。
TEL/FAX:06-6251-8108
MAIL:hello@solaris-g.com
<プロフィール>
育緒
1968年 京都市生まれ
東京、メキシコシティ、ハリウッド、サンフランシスコなどに暮らし、現在は東京と京都をダブル拠点にして作家活動を展開
2000年 機械式カメラの修理技術を学び、クラシックカメラの修理職人としても多くのワークショップを開催
2007年 土門拳文化賞受賞
2023年 京都・五条にgallery SUCCESSIONをオープン