ライカギャラリー東京とライカギャラリー京都にて、広告写真やCM映像、映画作品撮影をはじめ国内外での作品発表や出版など多彩な活動を続ける写真家瀧本幹也氏による写真展「MONACO Azur」(ライカギャラリー東京)、「MONACO Gracieux」(ライカギャラリー京都)が開催される。
会期は、ライカギャラリー東京が2024年12月6日(金)〜2025年3月9日(日)まで、ライカギャラリー京都が2024年12月7日(土)〜2025年3月9日(日)まで。
コート・ダジュールに面した世界で2番目に小さな国であるモナコの地で、静かな祈りを込めるかのように──紺碧の海と空の間で、瀧本幹也氏が切り撮る世界から語られる言葉、視線の先に綴られる作品の数々を味わえる。
モナコ その優雅、紺碧
小さいが故に、輝きを放つものがある。密やかゆえに、その優雅な仕草に心が奪われることがある。人類が長い時間をかけて築き上げてきた社会をより良い方向へと導いてきた高貴な精神は今、限界知らずの人間の欲望の前に、消え去ろうとしている。
人間の魂のありようを表現するアートでさえ、最新テクノロジーが可能にした節操のない選択肢を前に、培ってきた美学や自制心を手放そうとしている。
ただ、そのような価値観の転換期において、選び抜かれた32枚の写真で綴られた、一つの国を永遠に語り継ぐ物語がここに生まれた。掌に収まる小型カメラだけが可能にする控えめな振る舞いが捉えたその時空間。ここには、過去、現在、そしてこれからも流れるだろう“ この国に約束された未来の時間 ” が写っている。
コート・ダジュールに面した世界で2番目に小さな国、モナコ。
瀧本幹也は祈りを込めて静かにシャッターを切った。彼が描き出したその風景の連なりには、観る者にどのように世界と向き合い、どのようにこの美しい惑星を守るのかを無言で諭しているかのように感じるのは私だけだろうか?
太田菜穂子
(リリースより引用)
<写真展概要>
「MONACO Azur」
会期:2024年12月6日(金)〜2025年3月9日(日)
会場:ライカギャラリー東京 (ライカ銀座店2F)
住所:東京都中央区銀座6-4-1 2F
Tel:03-6215-7070
定休日:月曜日
展示作品数:17点
後援:モナコ政府観光会議局
https://leica-camera.com/ja-JP/event/leica-gallery-tokyo/mikiya-takimoto
「MONACO Gracieux」
会期:2024年12月7日(土)〜2025年3月9日(日)
会場:ライカギャラリー京都 (ライカ京都店2F)
住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-120 2F
Tel:075-532-0320
定休日:月曜日
展示作品数:15点
後援:モナコ政府観光会議局
https://leica-camera.com/ja-JP/event/leica-gallery-kyoto/mikiya-takimoto
<プロフィール>
瀧本幹也 Mikiya Takimoto
1974年生まれ。98年に写真家として独立。以後、広告写真やCM映像をはじめ国内外での作品発表や出版 など、幅広く活動を続ける。代表作に『BAUHAUS DESSAU』(2005) 、『SIGHTSEEING』(2007)、『LOUIS VUITTON FOREST』(2011)、『LANDSPACE』(2013)、『GRAIN OF LIGHT』(2014)、『Le Corbusier』(2017)、『CHAOS』(2018)などがある。また、写真と映像で培った経験と表現者としての視点が評価され、是枝裕和監督作『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』で撮影を務める。近年の展示では、『CHAOS 2020』(妙満寺、京都、2020)、『PRIÈRE』(大阪市中央公会堂、2021)、『CHAOS 2023』(OGATA Paris、パリ、2023)、『丹下健三と隈研吾』展(パリ日本文化会館、2024)、『LUMIÈRE / PRIÈRE』(ヒルサイドフォーラム、東京、2024)などがある。作品は東京都写真美術館などに収蔵されている。
https://mikiyatakimoto.com
<関連書籍>