石黒亜矢子展「ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」(世田谷文学館)

2023年4月29日(土・祝)~9月3日(日)世田谷文学館

新作≪地獄十王図≫2022年(部分)

妖怪や化け猫をモチーフにした作品で人気を博している絵描き・石黒亜矢子氏の初めての個展「ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」が、世田谷文学館で開催される。会期は2023年4月29日(土・祝)~9月3日(日)。

《鉱》2021年

石黒亜矢子氏は、化け猫や妖怪、想像上の生き物を日本画を思わせる作風で表現する絵描き。おどろおどろしさと愛らしさの同居する妖怪画から、かわいらしくデフォルメされた猫又たちまで、いくつもの画風を自在に操り、幅広い層から支持を集めている。

同展では、画業の最初期の妖怪画をはじめ、『いもうとかいぎ』(ビリケン出版)、『えとえとがっせん』(WAVE出版)、『ねこまたごよみ』(ポプラ社)などの絵本原画を中心に、描き下ろしの新作約20点を含む500点あまりが展示される。描き下ろしには、同展のタイトルにも起用されている絵本『ばけねこぞろぞろ』(あかね書房)に登場した「てん」と「とん」をモチーフにしたものも。

石黒さんのこれまでの作品を振り返ることの出来るので、ファンにもうれしい構成となっている。また、石黒さんの友人でもあるぬいぐるみ作家・今井昌代さんとの特別展示や、雅太郎玩具店とのコラボ作品にも注目。

新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》てんまる 2023年
新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》とんいち 2023年
《どっせい!ねこまたずもう》2018年

<展覧会情報>

石黒亜矢子展「ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」
会期:2023年4月29日(土・祝)〜2023年9月3日(日)
会場:世田谷文学館 2階展示室
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
時間:10:00〜18:00(入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
観覧料:一般 1,000(800)円/65歳以上・大学・高校生 600(480)円/小・中学生 300(240)円/障害者手帳をお持ちの方500(400)円(ただし大学生以下は無料)
*( )内は、20名以上の団体と「せたがやアーツカード」の割引料金
*5月10日(水)は「国際博物館の日・5/18」を記念し入場無料、5月12日(金)は65歳以上入場無料

<チケット情報>

オンラインチケット(日時指定券)および当日券を販売。詳細はオンラインチケットサイトをご覧ください。
*未就学児は予約不要。電話での予約受付不可。

<シーズン展示「どっせい!ねこまたずもう~夏場所~」>

会場:世田谷文学館 1階文学サロン
会期:2023年7月22日(土)~8月31日(木)※予定
料金:無料(予約不要)

世田谷文学館
公式サイト:https://www.setabun.or.jp
Twitter:@SETABUN

<プロフィール>

石黒亜矢子(いしぐろ・あやこ)
1973年、千葉県生まれ。絵本作家・絵描き。 化け猫や妖怪などを主題に国内外で個展を開催。絵本作品に『ばけねこぞろぞろ』(あかね書房)、『いもうとかいぎ』(ビリケン出版)、『えとえとがっせん』(WAVE出版)他。2016年、玄光社より画集『石黒亜矢子作品集』出版。『豆腐小僧双六道中ふりだし』京極夏彦/著(講談社)、『現代版 絵本御伽草子付喪神』町田康/著(講談社)などの挿絵・装画も手がける。そのほか企業とのコラボレーション作品を発表するなど活動は多岐に渡る。愛猫家としても知られ、猫を溺愛しつつ爬虫類にも夢中。

<関連雑誌>

雑誌『illustration』No.238(2023年4月18日発売)では、石黒亜矢子氏を特集しています。

イラストレーション 2023年6月号/No.238

関連記事