絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
第3回

【五能線 深浦~広戸】日本海の荒波が削り出した奇岩を背景に【バリ鉄】

写真を始めるきっかけのひとつに、「鉄道」を撮りたいという気持ちを持った方も多いのではないでしょうか。鉄道そのものをかっこよく撮りたい人、風景と併せて美しい四季を撮りたい人、旅先で出会う風情ある鉄道を収めたいなど、鉄道写真といってもさまざまなジャンルがあります。
昨今、撮り鉄のマナー問題が取り沙汰されることも少なくありません。本書「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」では、誰もが安全に、かつ素敵なシーンを撮ることができる撮影スポットを、雄大な風景が撮れる「絶景」、車両をメインに撮影できる「バリ鉄」、著者が得意とする「ゆる鉄」の3つのカテゴリーに分け、日本全国159か所紹介しています。

本記事では「絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド」から、全国の各エリアごとの撮影ポイントをピックアップして紹介していきます。

第3回は東北エリアから五能線 深浦~広戸です。

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絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド
一度で2種類の「リゾートしらかみ」を効率よく撮れるので、「バリ鉄」認定。24mmで4両編成もバッチリ収まる。お昼前後が順光。SONY α1, F8, 1/640秒, ISO800, 24mm

五能線 深浦~広戸 五能線の代表的撮影ポイント

秋田県から青森県にかけて日本海沿岸を走る五能線。日本海の荒波が削り出した奇岩が連なる車窓風景が展開する絶景路線だけに、本書でも3つのポイントをご紹介します。最初のポイントは、五能線といえばココ! といえるほどの定番撮影地。奇岩を背景に走る五能線を捉えたこの作品をご覧になったことがある人も多いのではないでしょうか?

上の写真は五能線が誇る観光列車「リゾートしらかみ」の橅編成。この写真の構図を参考にすれば4両編成もギリギリ収まります。オススメなのは深浦駅でリゾートしらかみ1号と2号が交換する午前11時前後の時間帯。3種類あるリゾートしらかみ号のうち2種類を効率良く撮影することができる、バリ鉄ポイントなのです。運行日を確認することを忘れずに。

懐かしいキハ40時代のカット。一年中美しいが、荒波が打ち寄せる厳冬期もオススメ。こちらは線路に近い位置から標準レンズで撮影。Nikon D3X, F5.6, 1/500秒, ISO200, 55mm

撮影ポイント:Google Map

深浦から国道101号を進み、消防署と役場入口がある交差点手前のカーブの海側が撮影地。歩道脇の草むらを越えると線路が見える。

バリ鉄度:★★★☆☆
アクセス性:★★★★★
撮影のしやすさ:★★★★★
オススメの時期:リゾートしらかみ運転日の11時前後


絶景・ゆる鉄・バリ鉄 みんなの鉄道撮影地ガイド

 

著者プロフィール

中井精也

Nakai Seiya

1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。著書多数。
株式会社フォート ナカイ代表。
社団法人日本写真家協会(JPS)会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)副会長。甘党。

フォート ナカイ ウェブサイト
ブログ 1日1鉄!
X(旧Twitter)@railman_nakai
Instagram @nakai_seiya

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